40%50%あたりまえ合格率が高すぎて嘘くさいととまでいわれ、ネットを見てもおすすめ5選にはほぼ入っている大人気予備校アガルート。
受講して頑張って勉強をしてきたけど、落ちてしまった。
もうどうしてよいかわからない。
ネットの評価など信じるのではなかった。
いくら合格率が高かろうが、100%ではありません。
残念な結果になる人も一定数必ず存在します。
結果が出てすぐは、冷静に読むことはできないかもしれません。
成功体験しかない人にはわからない感情ですよね。
独学で一発合格、3か月で、4か月でなんて話も多々ありますが関係ありません。
あなたの努力や能力が劣っているわけでは決してない。
だれでも受けるような簡単な試験でもない。
落ち込むなというのは無理かもしれませんが、気持ちが切り替わったら読んでみてください。
話の内容は以下の3点。
アガルートのみならず、予備校系で残念な結果になった方は是非ご覧ください。
アガルートを例に上げるのは、私が内容を詳しく知っていて、実際にフルサイズで利用していた(2021年)からです。必ずしもアガルート固有のデメリットではありません。
今年の受講を検討中で、落ちた人の特徴を知っておきたい人も多いかと。
アガルートの総合講義が最安で受講できるのは例年2月末までです。
公式サイトで必ず確認してください。
書いているのはこんな人
【当てはまったら危険】予備校系で落ちる人の共通点
予備校系は独学や要点型とは全く異次元な成果を上げています。
ですが、万能なものはなく予備校系であるがゆえの罠もあります。
講義を聞いて勉強した気になっていなかったか?
アガルートのメリットでもあり、デメリットそれは講義時間がかなり長い点。
丁寧で驚くほどわかりやすい講義なのですが、それが故に長尺になっています。
問題なのは、講義をじっくり聞くことが勉強になってしまっていませんか?
聞くだけで使えるレベルになることはありません。
インプットは高品質ですので、アウトプットをいかに増やすかがリベンジへの肝。
マイナー論点・配点の低い分野に時間をかけすぎていなかったか?
アガルートは網羅性が高い。
網羅性が高すぎるがゆえに、講義で触れられていない部分がテキストに多くあります。
そのマイナー部分や細かい論点を必死になって覚えていませんでしたか?
豊村先生のクラスであれば、講義でマーカーを引いているはずです。
引いているとこが覚えどころであり、基礎です。
基礎を固めてから細かい部分を詰めていきましょう。
間違っても最初から全部覚えようとしては、肝心の土台すら固まらないまま次の試験が来てしまいます。
インプットとアウトプットの距離が開きすぎていませんか?
最初のガイダンスで「ジグザグ学習」の説明を受けているはずです。
インプット・アウトプットを交互に進めていく方法です。
表現が違えど、様々な方が提唱されているオーソドックスな勉強法で、私も愛用していました。
こちらの記事で紹介しています。
問題なのは、インプットとアウトプットの距離が離れすぎていませんか?という点です。
試験範囲をすべて一回学ぶのはとても良いことです。
ですが、2周目、3周目も同じことをしていませんでしたか?
全体を通すのにはそれなりの日数がかかります。
学習範囲的な距離もそうですし、インプットからアウトプットまでの時間も空きすぎていては効率はよろしくありません。
ジグザグのサイクルはその日のうちにワンセットで。
考える・思い出すなど脳に負荷をかける勉強をおろそかにしていないか?
アウトプットの解説講義が曲者です。
少しわからないとすぐに解説講義を見てしまっていませんでしたか?
分かりやす過ぎるが故に、わかったと錯覚してしまいがちです。
思い出す・考える行為は覚えるために大切です。
安易に解説を見ずに、少し考える、インプット講義・テキストを振り返るなど、脳に負荷をかける意識を持つと覚えが良くなります。
特に豊村クラスの方であれば、様々な例えをたくさん聞いているはずです。
問題を解く際も、現実に置き換えて考えてみると(法的)思考力を鍛えるトレーニングになります。
リベンジするなら講座を受けなおした方が良いか?
前年度、予備校系の講座を受講していた場合、当年の講座を再度購入する必要があるか?
と問われたら、
受けたほうが良いが、必ずしも必要ではない。
が答えになります。
もちろん、新規に受けなおしたほうが良いに決まってますが、金銭的な理由で撤退するくらいなら前年の教材を使いつぶす方法もある。
内容が濃いため、前年分でも十分対応可能
基本的に予備校系の講座の内容であれば、合格に必要なものは初学者クラスで十分に足ります。
アガルートや資格スクエアでは経験者コースも同じテキストを使用しています。
内容に過不足はありません。
数年前の教材は問題外ですが、昨年のものであれば十分に対応可能です。
LECやTACに関しては判断できるほど情報が公開されていませんので何とも言えません。
今手元にある、2021年のテキストでも2023年の内容は十分対応可能でした。
もちろん、法改正や基礎知識などの対策は自分でやる必要はあります。
最新の出題に対応できてないのではないか?
最新の出題に対応した改定がなされてないことを不安に思う人もいるかもしれません。
ですが、全く必要ありません。
試験範囲全体を網羅的にしっかり学習をできるカリキュラムになっているため、(23年のような)トリッキーな出題であっても十分カバーされています。
前年教材では法改正に対応できないのではないか?
2020年の民法債権法大幅改正のように、大きな法改正があれば話は別です。
例えば2024年においてはさほど大きな(知らなければ勝負にならないような)改正はありません。
もちろん知っていなければいけませんが、勉強が進んでからであれば十分に理解できる範囲です。
あとで、何がどう変わったのか調べれば十分な範囲です。
基礎知識に対応できないのではないか?
この点は、肝になる部分です。
結論からいいますと、単科講座が(おそらく)開講されるはずです。
仮になかったとしても、独学で対応が可能であると考えます。
他科目を効率よく学習できる上に、前年の努力も貯金としてあります。
新科目の行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法は半分も取れれば十分だと予測でき、従来通りの文章理解、情報通信で稼いでいけば足きりは回避できるはずです。
アガルートの講座を受けていたいのであれば、読み方考え方が身についてきているはずです。
夏をめどに、単科講座の販売があればそれを受けるもよし。
独学者同様に最新版のテキスト・問題集を書店なり、アマゾンなりで購入し法改正の部分と、基礎知識の部分を独学で学ぶことは(独学受験生と比べ)さほど難しいとは思いません。
複数年度=経験者コースではない。
予備校系は基本的に、入門コースで合格に必要なものは十分以上にそろっています。
中級者向けコースが必ずしも必要なわけではありません。
過去問をやりこんだかどうか?がキーになります。
アガルート中上級でジャンプに追いかけられて、過去問がおろそかになっては元も子もありません。
出題傾向に関しては、厳選されていても、行政書士試験特有のひねくれ度合いはどうにもなりません。
本試験でのひねくれ度合いに慣れている方が使用するからジャンプは効果を発揮するのであって、なんとなく複数年だから中上級ではないのです。
ジャンプはアガルート中上級の他資格問題厳選問題集のこと、サイズと分厚さが週刊少年ジャンプに似ていることから。
余談ですが、アガルートの合格体験記をまとめた冊子もサイズと分厚さから愛称コロコロコミック。
実際手元にありますが、子供のころに見たコロコロやボンボンと似たようなサイズです。
最近でいえば「独学大全」みたいなサイズ感。
講義が見れない
講義が見れなくなるのは確かです。
ですが、アガルートは音声ダウンロードが可能。
他社では資格スクエアも、基本有料・キャンペーンでついてくることも、可能。
伊藤塾はできなかったはず。
他には視聴制限機能をわざわざ入れているところもあったりします。
前年度しっかり学習しているのであれば、音声だけでも理解できる可能性は高いです。
この点は、試してみてくださいとしか言えません。
田島先生の講義はわかりませんが(受講当時の逐条ローラーの時は板書を見ないとわからない部分もあったので)、豊村先生の講義は音声だけでも私には(100ではないにしても)十分理解できました。
今でもたまに(忘れないように)通勤時に聞いたりしています。
質問やモチベーション向上などのサポートは当然なくなる
独学出身の身からすると、サポートを必要以上の重視する気持ちは、申し訳ないのですが、よくわかりません。
「いい質問」ができる方であれば効果が高いのでしょうが、そもそも「いい質問」ができる時点でかなりの実力がついているはずです。
モチベーション管理に関しては、通信は通学ほどモチベーション管理で受ける影響は大きいとは言えません。
が、それでも有ると無いとでは大違いなので、この点は明確なデメリット。
「本当の失敗とは失敗から学ばないこと」資格以上の価値を手に入れるチャンスにしよう
失敗とは、より賢く再挑戦するためのよい機会である。
まじめな失敗は、なんら恥ではない。
失敗を恐れる心の中にこそ、恥辱は住む。
努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。
多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
いずれもヘンリーフォード(フォード・モーター創業者)の言葉である。
不合格=失敗ではありませんが、結果から学ぶ点はとても多いと思います。
あなたは少なくとも、努力ができ、自己投資もできる方であることは間違いありません。
この結果をどう受け取るのか?で、ただの不合格にもできれば、資格以上の価値をえた経験に変えることでできます。
失敗から学ぶことができるのは、失敗をしたことある人だけなのです。
多くの人は失敗をする前に去ります。
行政書士試験でなくても構いませんが、今までの努力をどうか「無駄だった」と投げ捨てることだけはしないでくださいね。
リベンジするにしても、必ずしも再受講する必要がないことは述べたとおりです。
アガルートの教材は、完全ではないにしても、それを可能にしてくれます。
努力も基礎知識もある状態で、強くてニューゲームにもう一度挑戦してみるのも悪くないのではないでしょうか?
具体的にどうリトライすればよいか?3つの選択肢
アガルートで落ちたから他社にしようというのは全く賛成できません。
逆もしかりです。
例外として、独学・要点型から予備校系入門コースへの変更はおすすめできます。
最もおすすめしないのは予備校系から(安いという理由で)要点型へ変更すること。
話が大きくずれるので詳しくは別の記事で
同一講座を再受講することもさほど意味があるわけではありません。
選択肢は3つ
選択肢1:前年教材を再利用して独学
基礎知識の単科講座があるか?それを受講するかで少し変わります。
✅受講する場合、新規で教材の買いなおしの必要はありません。
10年分の過去問+昨年の過去問、択一完成民法があるはずなので演習量的に不足はありません。
より増やしたい場合、さらに以前の過去問が軸なってきます。
その意味で「合格革命肢別問題集」を購入する価値はあります。
基礎知識の問題を収録している点も評価。
合格革命 行政書士 肢別過去問集 2024年度 [全2733肢を重要度ランクに応じてメリハリ学習](早稲田経営出版) 新品価格 |
ただし、10年以降の再出題率はかなり低く、優先度はアガルート教材。
✅基礎知識の単科講座を受けない場合
独学の方と同じです。当年のテキストと問題集を購入する必要があります。
ただ、選択基準は基礎知識の記載が多いもの、基礎知識の演習が豊富にあるものになります。
メインとしてアガルートのテキストを使い、基礎知識用に市販書を使えばOK。
使っていくと、どれ程違うのか実感できるかと。
選択肢2:中上級・上級クラスを受講する
先にも触れましたが、アガルートであれば過去問をやり込めているかどうかがポイントになります。
また、合格後司法書士や予備試験に挑むのであれば、選択に入るかと。
過去問の答えを覚えてしまっている場合や圧倒的演習量でぶち抜けたい場合は中上級。
上級は直前期講座のまとめパックみたいな感じですので、結構ハイレベル。
他資格受ける予定であるのなら、受けておいてよいかと。
とはいえ、どちらかというと中上級のほうがおすすめ度は高い。
中上級総合講座と入門総合講座のあいだが良いと感じているのであれば、他社になりますが、
が候補に上がります。
選択肢3:独学で過去問マスターして、直前期講座でダメ押し。
最もコスパの高い方法。
この場合は先に基礎知識の単科講座(あれば)受けましょう。
後程、自分が不足していると感じる部分を直前期講座で受講すれば、効率的にも弱点補強にも役に立ちます。
現時点では本年度の、単科講座の開講情報がありませんので、出次第更新(できたら)します。