行政書士試験に挑戦してみたいけど、7月からはじめても間に合いませんよね?
試験は例年11月第2週の日曜日13時~16時に行われます。
7月前半から始める場合、残りおよそ4か月ほど。
十分な時間とは言えず、誰でも合格を狙える時間であるとは言えない。
が、合否を争うレベルには到達可能。
合否を争うレベルから合格を勝ち取るためには、期間が短いほど運や素地、人生経験や勉強慣れ、環境などが大きく影響してきます。
「誰にでもできる」とは言えないが、「ワンチャン」狙える。
現実、超短期で合格する人は毎年でています。
ワンチャンスをつかむための必要なポイントを話します。
7月から始める場合、考えておくべき前提
7月スタートの場合、考えておくべきことがあります。本命は当年か、来年か。
最短で合格に向けてチャレンジはとても素晴らしいことです。
一方で、現実的問題、超短期で結果を出せる確率は、0ではないが、かなり低い。
現実的なリスク回避も必要になってきます。
本命をどちらにするのかで、対策は変わります。
ただ、いずれの場合であっても当年の本試験は受験してください。
何度も言っていますが、「一発合格に価値はありません」。
今の状況下でベストを尽くす、挑戦してみることのほうがはるかに価値がある。
それ以前に、今年受けない選択をした方の90%以上の方は来年も受験しません。
なぜそう言えるのかというと、長年業界を見てきたのもありますが、社会人が長い時間勉強を淡々と続けるのは簡単ではありません。
しかし、辞めるための理由は実に簡単に誰でも作れます。
本試験でボコされた経験や費用的な投資などで引くに引けない理由を作っておけるかが肝になってくるのです。
例外。今年を本命にすべき人
本命を選択する必要があるのは、社会人で月100時間程度勉強できる人の場合です。
月100時間程度の学習時間が厳しい場合、今年は相当厳しいと考えてください。
逆に、大学生が夏休み2か月をすべて勉強にあてる、など時間が多く取れる方は今年が本命で十分間に合います。
また、司法書士受験生や予備試験受験生など法学ガチ勢も十分に間に合う。
ただ、行政書士試験はやや癖が強めなので、過去問で慣れる必要はあります。
特に、基礎知識。
今年が本命と決めた場合、最速最短で突き抜ける。
今年度本命の場合、余計なことをしている暇は一切ありません。
予備試験や司法書士に受かるか、ぎりぎりくらいの猛者ならば話は別。
大学生であれば2か月の夏休みで社会人の何倍も勉強時間が取れますので、十分に間に合うことはできるでしょう。
ただ、社会人かつ初学者であれば、勉強に当てられる時間(入浴中も耳学するなどできる範囲)すべて勉強につぎ込んだとしても、当落線上を競えるか否かが限界かと。
そうは言いながらも、初学者でも(運の要素は絡んできますが)ワンチャンスは十分狙えます。
7月からスタートの場合、独学は論外
当然、独学は論外です。
よほど勉強慣れしている方は別ですが、基本無謀です。
稀に7月や8月から独学で合格したという方もいないわけでないが、例外中の例外。
再現できると信じるなら止めません。
それも得難い経験です。
7月からは講座受講は必須
現実的に講座受講は必須。
効率×時間を可能な限り最大化する必要がある。
時間が足りない以上、考えうる限り効率を突き詰める必要があります。
その効率を買うのが講座です。
ではどの7月から始める場合どの講座が適しているのでしょうか?
7月から始めるなら特化型講座一択
あまたの講座の中で、おすすめできるのは2つ
1, 資格スクエア:森Tの短期集中合格講座
2,伊藤塾 :行政書士 スピードマスター講座
この2社には短期(3~4ヵ月)に特化したカリキュラムが用意されています。
伊藤塾に関しては実績、知名度共に多く語る必要はないかと思います。
短期コースであっても一定の結果は見込めます。
その伊藤塾でかつて短期コースの講師をしていたのが現資格スクエア講師の森先生。
価格面では資格スクエア。
知名度では伊藤塾。
内容的には甲乙つけがたい。
選択のポイントは、価格を取るか、知名度で決めればよい程度。
かなり遅い時期からのスタートになるため、基幹講座、本講座と呼ばれる類のものでは、なんとなく全体像が見えたころに時間切れに。
内容を絞った要点集約系講座であっても、残り期間を考えるとさらに絞る必要があり、追い付かない可能性がありおすすめしにくい。
挑め!
勉強を始めてしばらくすると、受験の申込期限が来ます。
ちょうどそのころ、全体像が見えてきて、かなり無理な挑戦であることを実感してくるころだと思います。
ですが、申し込みましょう。
そして、無理だと感じても受けてください。
ちょうど全体像が見えてきた頃が、挫折する人が多くなる時期でもあります。
自分が登ろうと決めた山の具体的な高さが見えてきた頃です。
その時期に試験の申し込みというイベントがあるのは逆にラッキーです。
4ヵ月という期間は行政書士試験において、長い期間ではありません。
ですが、仕事をしながら勉強に打ち込むには短い期間でもありません。
辛く、険しい期間です。
だからこそ、結果に関わらずやりきっていただきたい。
その先に資格や受験料以上の価値があると思いませんか?
大人になって仕事と趣味以外にこれだけ打ち込めたものありましたか?
この資格に挑むと決めたのは、誰でもない、あなたなのです。
ワンチャンスはその先にしかないと考えます。
次年度が本命の場合
次年度を本命にする戦略もありです。
そして、この時期から来年度目標で勉強をしようと思ったことを素直に素晴らしいと思います。
思いついた時がはじめ時。
即行動に移せるのは素直にすごいことです。
多くの方は必要最低限で何とかしのげないか考えます。
十分な時間をフル活用して、勝つべくして勝つを目指していきましょう
この時期からの対策としては、
の2択でよい。
講座の場合基本予備校系を選ぶことになりますが、アガルート以外は次年度対策講座の販売はまだです(例年7月頃開講)。
そして何より、アガルートは最もおすすめできる講座の一つです。
次年度が本命なら独学もあり
基本、独学はあまりお勧めしてはいません。
この辺の理由は
ですが、来年度本命であれば独学もありです。
理由は、
- 本命の次年度本試験まで十分な時間がある
- 当年本試験を受験してから、変更が容易
当年本試験受験が目下の目標
次年度が目標であっても、当年の本試験を受験してください。
年に一度しかない公式戦です。
模試(練習試合)よりも何倍も得られるものがあります。
- 民法・行政法の過去問
- 憲法の過去問をそれなり
- ちょっとだけ基礎知識(文章・行政書士法・個人情報)
のバランス(8:1:1くらい)で学習を進めていけば、
それなりの点数(150~170点)を取ることはそれほど難しくない。
意外と思うかもしれませんが、3~4ヶ月である程度の点は取れます。
ですが、勉強が進めば点は落ちてきます。
そこを超えてから、また大きく伸びだします。
これは知識量が増えるにつれ、選択肢で迷いが生じるようになるからであり、そのように問題が作られています。
ここを打破するためには、それまで以上の労力が要求されます。
このいやらしさが行政書士試験の特徴なのです。
とはいえ、合格まで数問という次元であることには変わりないので、運や勘、思考力で突破できる可能性もあるわけです(5択なので無心で選んでも20%)。
「行政書士なんて3ヶ月で余裕」とかいう人は大方これ。
よほど頭のいい人や要領の良い人もいますが、、、
要注意なのが、この結果を受けて「もう少しだ」と思ってしまう。
複数年受験生あるあるです。
3~4ヵ月の短期であっても、150点を下回る場合、何かしらの問題を抱えている可能性があります。
本試験の振り返りと共に原因を探ってください。
そのうえで、独学を続けるのか、講座に移るのか、判断しても遅くはありません。
時間がありすぎることがデメリットにもなる
十分な時間がありますが、長すぎてモチベーションが維持できない。
中だるみから勉強をしなくなり止めてしまう。
こられもよくある話です。
ですから、なるべく引きにくい環境を作ってしまうことが重要になります。
とはいえ、そうそう簡単に環境は変えられません。
最も簡単なのは、「止めたら死に金になる」というプレッシャーを自身に与えるためにも、講座の受講は効果的であることを付け加えておきます。
テキスト・問題集を開いて文字読みだして、で始める勉強より、ブラウザから講義動画開いて視覚と聴覚から始める勉強のほうが始めやすいのです。
その結果、日常化・習慣化につながってきます。
さらに、ほんの少しでも始めると作業興奮でわりと集中できたりします。
十分な時間があるため、独学でも合格できます。
もちろん、十分な勉強を、一定以上の効率で進めている場合です。
独学の場合、モチベーションの維持や撤退が容易な点など勉強以外の部分のほうがむしろ強敵です。
この強敵に打ち勝つ方法があれば問題はありません。
そうでないのであれば、身銭を削る選択肢を選んだほうが挫折の確率は下がります。
次年度本命で7月スタートの方におすすめの講座は、アガルート入門総合カリキュラム
前年の7月ですが、アガルートはすでに次年度対策講座の販売を始めています。
内容もよく、おすすめできる講座です。
詳しくは
私が使わせてもらった当時の内容です。
現在はさらに磨きがかけられて洗練されています。
特筆すべきは、次年度対策のテキストは前年の本試験前に手元にあるわけです。
このテキスト・講義で当年の本試験問題がどの程度カバーされているのか?
本試験終了後あたってみると、教材への信頼度が上がると思います。
この安心感、信頼感があるかないかの差は大きい。
2021年試験に関して、2020年のテキストでカバー率の検証的なことをやりました。
とはいえ、過去問自体に著作権がかかるため、問題自体を載せられないので、少しわかり難いかもしれません。
まとめ
7月から行政書士試験合格を目指す場合、
本命を当年にするのか、次年度にするのか決める。
☆当年目標の場合
独学・予備校系の本講座では厳しい
⇒短期に特化したコースが最もおすすめ
✅伊藤塾行政書士 超スピードマスター講座
✅資格スクエア森Tの4ヵ月合格講座
☆次年度目標の場合
- 次年度が本命の場合でも、当年本試験は受験する方が良い。
- 次年度目標なら独学もあり。
⇒独学でも戦えるだけの時間がある
⇒時間があることが逆にデメリットになる場合も多い - 講座のおすすめは、すでに次年度対策コースが開講されているアガルート
入門総合講義/入門総合カリキュラム