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司法書士試験・宅建士の過去問に触れてわかった行政書士試験との違い

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行政書士を知る
この記事は約5分で読めます。

違いを把握するには実際に触れてみるのが一番手っ取り早いです。

これは、大学でも高校受験でも同じなのですが、

法律になじみのない方が過去問見比べて難易度わかるのか?と言われたら無理ですよね。

でも、その情報を必要としているのはこれから資格取得を目指す人であるというところにギャップがあるわけです。

ということで、行政書士有資格者の私が、司法書士試験と宅建士の過去問見てきました。

その感想が今回のお話になります。

結論から言いますと、やっぱり

  1. 司法書士
  2. 行政書士
  3. 宅建士

の順で難しいというのが感想です。

詳しく見ていきましょう。

 

前提条件

簡単な自己紹介

とはいっても、私がどの程度の実力があってどういう人なのかわからないと参考にすらなりませんよね。

ということで、簡単に

私、岡島真は平成29年行政書士試験に220点で合格してます。

参考程度に

平成29年、合格率15.7% 合格者平均点200点
平成30年、合格率12.7% 合格者平均点197点

他の資格は教員免許(未更新)と運転免許くらいですね。

法律は行政書士試験で初めて学びました。大学は経済学部出身です。

比較の中心になるであろう行政書士試験、本試験での民法の成績ですが、自己採点の記録ですが、民法9問中7問正解でした。

比較内容

私は宅建士も司法書士も取得に向けて勉強したことはありません。

よって、比較するためには行政書士試験との共通の部分だけでしかできません。

そして、あくまで私個人の感想であることはご了承ください。

実際に試験問題を記載できればわかりやすいのですが記載するといろいろと問題が出てくるので感想という形になりますことをご了承ください。
注意
過去問のすべてを見たわけではありません。

 

宅建士・司法書士に関しては共通部分を過去1~2年分ざっくりと解いてみました。

行政書士試験に関しては受験勉強していたころに過去問10年分以上は解いてますが、合格後勉強はほとんどしていませんでの記憶があいまいな部分があります。

ご了承ください。

宅建士と行政書士

宅建士の合格率が15%程度であり、ここ数年行政書士の合格率が上昇してきているために同じような難易度になってきていると一部では言われていますね。

宅建士との共通部分は民法のみ。

民法

過去問比べてみた感想は、宅建は素直に制度・判例ずばりと聞いてきている印象です。

細かい条文・判例はなく有名どころばかりなので行政書士合格できるレベルの方なら苦労なくほぼ取れる感じだと思います。

ただ、行政書士試験では問い方がやや複雑になっていたり、事例になっているケースもありますが、読み解けば宅建士と同じレベルの判例の結論や条文を聞いてきている選択肢も出題されています。

逆に行政書士の受験生が宅建士の民法部分で間違える、迷う選択肢がある、なら基礎からわかってない部分で、弱点であるといえます。すぐに対応しないと合格はまず無理かと思います。

 

結論

宅建士の民法部分のレベルは行政書士試験で出題されたら絶対に正解しないと合格は不可能なレベルの問題であり。易しい問題と判定されるであろうレベル。

 

もし、宅建士を目指しておられる方で近年の難化傾向に対応するために行政書士の問題で勉強しようと思っているのであればおすすめはしません。

過去問見た感じそこまで細かいことは問われていませんので、やるとしても易しいと判定される問題に限るか、一問一答形式の問題集なら一定の効果はあるかもしれません。

ただ、効率は良くないと思います。

 

くどいですが私個人の感想です。そして、民法部分しか見ていません。ほかの分野が難しい可能性十分にありますが、見ても判断できないので見てません。

司法書士と行政書士

司法書士試験は超難関と言われている資格試験ですね。試験制度が厳しく合格率は3%前後と極めて低く、難易度は行政書士の10倍という方もいます。

共通部分は憲法・民法・会社法ですね。

民法・憲法

  • 憲法ですが、何とも言えないですね。行政書士試験よりやや難しい、解きにくい印象です。
  • 民法ですが、難しいです。非常に細かい知識を問われている印象です。

ただし、全く歯が立たないかと言われたら解ける問題もあるという表現になってきます。

行政書士試験では取れなくても合否に影響があまりないレベルの問題、難しい、難問と言われるレベルが問題がコンスタントに出題されている印象です。

条文・判例を正確に覚えているかを聞かれているのかな?と感じました。

会社法

  • 会社法ですが、正直全く歯が立ちませんでした。圧倒的に司法書士の方が難しいです。

行政書士試験では会社法は取れなくても合否に大きく影響はありません。人によっては捨てています(おすすめはしません)。

私も、会社法は時間の関係と会社法に注力するより行政法・民法のレベル上げた方が合格に近づくので過去問レベルでとどめていました。

会社法自体がボリュームがとんでもなく大きい科目ですので、習得にとても時間がかかるのです。

誤解のないように

いないとは思いますが、ちょっと頑張れば司法書士取れるのではないかと思った方、ごめんなさい。

確かに、問題そのものにもレベル差はありますが、天と地ほど変わるわけではありません。

ですが、試験制度が絶望的なまでに司法書士は鬼畜です。

 

結論

司法書士試験は行政書士試験よりはるかに難しいです。正確で厳密な条文・判例の理解が求められている印象です。
行政書士受験生の中には司法書士の問題集を利用する人もおおいです。
民法満点を狙うなら使用もありだとは思いますが、効率はやはりよくない。
行政書士試験用のオリジナル問題を数こなした方がよいのかな?という印象を受けました。
 
会社法に関しては、司法書士用の問題で勉強するのは行政法・民法が完璧になってからで大半の方はそこまで手が回らないと思います。
複数年受験されていてもうやるところが他にないという人以外はやっても点の伸びは良くないでしょう。
 

もし、合否争えるレベルまで勉強するとしたらどのくらいか

完全に独断と偏見と共通部分の印象のみでの話ですが、もし法律初学者の友人が

「取りたいねんけどどのくらい勉強すればいけるかな?」

と聞かれたら、

「責任は持てないけどこのくらいやれば勝負にはなるんじゃないかな?」

と答えるであろう期間をまとめてみます。

  • 宅建士・・・・三ヵ月~半年程度、頑張ればいけるんじゃない?
  • 行政書士・・・一年程度、頑張ればなんとかいけるんじゃない?
  • 司法書士・・・二年~三年程度、頑張れば可能性はないとはいえないかな?それでも無理かもしれないけど

宅建士・行政書士・司法書士それぞれの試験の過去問に触れてみて、ズバット難易度をまとめます。

  • 条文・判例を知っているのが宅建士
  • 条文・判例をそれなりに理解しているのが行政書士
  • 条文・判例を正確に理解しているのが司法書士

大した量ではありませんが過去問に触れてみた感想はこのようになりました。

人によっては違う印象を受けるかもしれませんね。

 

 

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