令和3年度行政書士試験受験された皆様お疲れさまでした。
緊張しましたよね。
疲れましたよね。
私も受験した当時のことよく覚えています。
コロナをはじめ世の中があわただしく変化する中で、勉強を積みかさね受験にまでたどり着ける人は決して多くはありません。
行政書士の資格が欲しいと思う人は多い。
が、多くは申込前に勉強を諦め。
申し込んだとしても4人に1人は受験しません。
試験の出来については思うところがあるかもしれません。
一つ言えることは今日この日を迎え、3時間戦い抜いてきたあなたは十分すごい。
さて、各予備校・通信講座の総評をチェックしポイントと率直な感想を来年度の予想とともに。
試験終了の段階で180点を超えた方々、おめでとうございます。
記述待ちのかた、来年度本命の方は少々荒れそうな予感がしています。
その辺の理由も併せてお話ししていきます。
あくまで私見で、こういう見方もある程度にとらえてください。
難易度総評
難易度に関しては各社概ね例年並みとの所見。
今後、数日かけて採点機能などでデーターをそろえてくるのです少し変わってきます。
現時点では本試験当日時点では例年並みとのこと。
(11月17日追記)
各予備校採点サービス等でデーターがそろってきたようで、2017年に近い水準であることがわかってきました。
つまり、ここ数年の中ではかなり得点がとりやすい年であったと言えます。
民法、商法会社法・・・・・難
憲法・行政法・記述・・・・易
基礎法学・一般知識・・・・並
一般知識については、ここ数年と比べれば難しいと言えますが、平成18年度以降の水準でいえば、平均的な難易度であるとなってきています。
大荒れの予感
- 受験者数が増加している
- 問題の難易度は易しめ
- このため、記述の採点は厳しくなる。
- 厳しく採点しようにも、限度がある。
- よって、合格者数が大幅に増える可能性がある。
- 次年度以降、難易度が上がる想定で準備を
問題の難易度が易しめと言っていますが。
一般的には十分難しいです。
受験生全体のレベルが高い。
受験者数大幅増
さて、今年は未だに申込者数が公表されていません。
去年は10月末~11月にかけて公表されています。
また、申込者数が大幅に増加しているとの話を耳にします。
現に、一部の都道府県では試験会場の追加をしています。
追加のない地域でも使用教室の増加等した可能性は高く、かなりの人数が増加したと考えられます。
人数が増えて、難易度は例年並みということは
前年令和2(2020)年度試験は、記述の採点がかなり厳しい年でした。
これは、全体的な択一の出来が良いために、厳しく採点。
逆に令和元(2019)年度試験は、記述の採点が激アマな年でした。
全体的な択一の点数が伸びなかったためです。
このため、記述の採点で合格者数を調整したと思って間違いないはずです。
では、2021年はというと、
- 問題の難易度が易しめである。
- 申込者数が大幅に増加している。
この2点から考えられるのは、通常の記述採点では(センターが想定するより)合格者が多すぎる可能性があります。
行政書士は制度的には絶対評価の試験ですが、問題の難易度や記述の採点で事実上相対評価の側面も持っています。
絶対評価の恩恵を受けるのは択一で180点を超えた場合です。
記述の採点は厳しい可能性が高い
とすれば、記述の採点はかなり厳しくなってくる可能性が高いと言わざるえません。
今後変わってくる可能性もありますが、どうも厳しくなりそう。
ことろが、その記述が素直な問題でした。
2020,2019と記述の一問はとらせる気のない難しい問題でした。
いくら採点を厳しくしても、正解のものを間違いにはできません(ふつうは)。
となると、多数の合格者がでてくる可能性は十分にあります。
来年度は厳しくなる可能性が・・・・・
例年、合格者は5000人近くになるように、問題の難しさ・記述の採点で調整がなされてたように数字から読み取れます。
合格率が高い平成29年(受験者数40.449 合格者6.360 合格率15.7%)であっても、受験者数が減少トレンドであったため、合格者は多くても以後の試験に大きな影響を与えたとまでは言えません。
しかし、かつてとても大きな影響を与えた年がありました。
平成14年です。合格者12.894 合格率19.2%
近年で最も合格者の多い平成29年の倍近い。
しわ寄せが次年度以降きます。
ここから数年合格率が3~5%の年が続き、平成18年に現行の試験制度に変更がなされています。
同様のことが起こる可能性は否定できません。
ただ、一方で当時は受験者数がここ数年と比べてかなり多く、次年度以降同じことが起こるとは必ずしも言えない。
とはいえ、合格者数によっては難易度はある程度上昇するつもりで対策をとる必要はあるという話です。