行政書士試験に落ちてしまった。
長い時間をかけて、頑張ってきたのに結果が報われない。
断言します。
働きながら努力を長い期間続けることは、誰でもできることではありません。
数日、1か月程度であれば多くの人はできるでしょう。
3か月、半年、1年と勉強を継続できる人は稀です。
リベンジを目指すにしろ、撤退するにしろ、得たものは(今は目に見えなくとも)必ずあるはずです。
この記事は、独学・要点集約型講座で行政書士試験に落ちてしまった方で、かつリベンジしたい方に向けた話になります。
予備校系講座を受講して落ちた方は、
こちら、長いですがぜひ、じっくり読んでください。
先にポイントをまとめておきます。
行政書士は落ちるのが当たり前、2~3回など珍しくもない世界
行政書士試験の合格率は10%を少し超える程度です。
100人受けて90人近くが落ちる世界です。
ただし、これは法学ガチ勢や予備校利用者を含んだ数値。
要点型で短期・独学で簡単にどうにかできる世界でないことは、なんとなく実感できているのではないでしょうか?
受験回数2~3回など珍しくもなんともありません。
実戦経験があるのは、圧倒的に有利。
初めての方と違い、実戦経験があるのは大きなアドバンテージ。
反省材料があり「なにが必要で、何が足りないか」を分析することができればさらに有利に働きます。
だからと言って、再受験をした方が良いとは言いません。
「地獄の直前期をもう一度」とは言えません。
撤退、損切りをするのもありです。
もう一年頑張ったとしても、結果が出る保証はありません。
それでも、チャレンジしたいという方は続きをどうぞ。
単に、「勉強時間が足りなかった」とか「演習量が足りなかった」とかいう話では足りません。
など、できるだけ細かく原因を探してみましょう。
リベンジはここからです。
細かく分析できればできるほど、対策も立てやすいのです。
分析の結果
原因・対策が細かく具体的
どの分野をどの程度しっかり学べばよいか?
そのためにはどうすればよいのか?
現実的に可能な手法で対策が立てられるのであれば、あとはやるだけです。
このレベルの方であれば、次はどこが出そうか?どの程度まで理解できれば良いかもつかめているはずです。
反面、やるべきことの多さが実感としてわかるため、不安が強いかと思います。
注意すべきは、原因と対策に他資格問題が必要だとか、学者本が必要という結論に至った方がもしいれば、かなり危険な兆候です。
他資格問題は劇薬です。専門家の処方するもの以外おすすめすることはできません。
「勉強量が足りない」・「過去問の回転が少ない」など抽象的な原因しか出てこない。
問題はこちらの方です。
申し上げにくいのですが、圧倒的に学習量と効率が足りません。
大幅な修正が必要です。
可能であれば、予備校の初学者クラスを利用することも検討してください。
経験者クラスではありません。
ゼロからではありませんが、最初からやり直すつもりくらいの修正が必要です。
目標は合格者平均点
リトライ組の目標は、合格点ぎりぎりではありません。
合格点ぎりぎりを目標にした方が良いのは、半年未満の期間で初めて挑戦する場合です。
初受験であっても、半年以上の期間をかける場合、合格点と平均点の間を狙った方が、ぎりぎりに滑り込みやすい。
同じように、リトライの方の目標は合格者平均点(200点)が最も現実的で、効果的です。
合格者平均点を目標に悪くてもぎりぎりで滑り込むのが理想的。
良い場合は、択一で合格点。
ただし、最初から高得点を狙うべきではなく、
- 合格点ぎりぎり
- ぎりぎりと平均点の間
- 平均点
と少しずつ広げていく。
ステップごとの幅は択一たったの2~3問ではありますが、かなり学習範囲が広がることがわかると思います。
生存バイアスに踊らされるな。独学は情報選択能力の時点で勝負が決まる。
どれも嘘ではないでしょう。
ただ、あなたにできましたか?
魔法のような方法があるわけではありません。
1000人に1人や2人しかできないことを、あなたにできますか?
出るところがわかれば、みんな受かっているはずです。
落ちた90%の方々は出るとわかって勉強しなかった人ですか???違いますよね。
独学で余裕なら、予備校は潰れています。
キラキラした偉業より、勝つべくして勝つための努力を。
生存バイアスに踊らされては、年数沼の入り口に他なりません。