行政書士試験お疲れさまでした。
この日のために幾百の時間を注ぎ込んできた方が多いと思います。
思うように力を発揮できた人も、そうでなかった人もまずは本試験を受けるまで努力した自分をほめてあげてください。
各講座の解答速報が出そろいました。
ある程度、傾向と対策が見えてきましたので、速報的にお伝えできればと思います。
あくまで、私見です。
記述は特にですが、正確な解答、採点基準は試験センターしかわかりません。
難易度総評
各講座で多少の違いはありますが、全体的な難易度はやや難。
現時点では2019(令和元)年と同程度?
ただ、記述は3問とも比較的書きやすい印象を受けました。
今後データーがそろってきたら変わることもあります。
憲法・基礎法学
基礎法学で揺さぶり、憲法冒頭でくじかせてくるところまではいつものパターンです。
ですが、今年は「これいつまで続くの?」と感じた方が多いのでは?
今年の憲法は例年より難しい。
行政法
独学の味方行政法も荒れ模様のようです。
ある程度は取れているでしょうが、高得点が厳しいのかな?という印象。
地方自治法にやられた感があるのではないかと。
憲法・基礎法学でペース崩された中で、立て直したい行政法がいまいちスッキリしない。
心理的にかなりきつかったと思います。
![](https://yomoyama-talk.net/wp-content/uploads/2023/11/22421744.jpg)
問題1から解きだした人は、平常心を奪われたのではないかと。。。
実力を出させないような意地の汚さを感じてしまうのは、私だけでしょうか?
民法
難しい問題が平気で出てきて、それを含めていつも通りの難易度が民法なのですが、今年はまさかの得点源。
民法はここ数年で一番取りやすい。
あくまで例年の難しさに比べたらマイルドだという話。
商法・会社法
全体的な評価は(恐らく)ここ数年で最も取りやすい。
一般知識
来年から、基礎知識の一部にはなるものの、大きなくくりの一般知識等は今年で最後。
ソ連に原爆落とさせてみたり、肢にリツイートがあったり、相変わらずのびっくり問題。
とはいえ、変わらずなんだかんだである程度点が取れる仕様。
特に、文章3問取れた人がかなりいるのではないでしょうか?
今年の試験構成的に一般知識で高得点が肝になってくるとみています。
法令厳しく、一般知識で点を積めとか、、、、、、、これ何の資格?
この突込みも込みで平常運転。
流石に来年は変わるかと。。。
記述の採点どうなるのか?
記述でどうにでもできそうな試験構成の印象が強く、合格率一桁にも12%前後にもできそう。
正直、厳しい採点はできないのではないでしょうか。
だからといって、甘々になるかといわれたら、、、、、。
一般知識でかなりの高得点が出ているようで、法令がやや難しかった点を含めても激甘採点も望めない可能性も出てきました。
やや甘~並みの採点基準になりそうな雰囲気です。
とはいえ、「諦めてたけどなんか受かってた」という人がそれなりに出てくる感じはかわりません。
補正措置の可能性はあるのか?
確かに、ここ数年では難しいほうではありますが、補正が発動さるほどかといわれたら、ないと考えています。
もちろん、可能性が全くないと言い切れるわけでもありませんが、まずないと思って差し支えない。
恐らく記述で調整可能な範囲ではないかと、それも令和元年ほど甘くなるかといわれたら、、、、、
来年の対策
ここからは、合格内定の方には関係のない話になります。
かなり記述に左右されそうな年になりそうですので、しばらくはどちらに転んでもよいように、忘れない程度の復習は維持していた方が良いかと。
易しくなるとは言えない
ご存じのように2024年より、一般知識が基礎知識に変更され、諸法令が追加されます。
作り手の立場で考えてみれば、個人情報保護法同様、法律科目は対策がそれなりに可能で全体でバランスを取る必要が出てくるはずです。
だとすれば、法令科目が同程度かさらに難化する可能性を視野に入れるべきです。
例えば、憲・行が今年と同様で、民法を例年並みの難易度にする。
過去問の傾向を外した問題を数問・数肢入れるだけで済むので無理なく調整が可能。
結果的に今年と同程度の難易度であったとしても、基礎知識分学習量が増加するので相対的には難化と言えます。
易しくなる可能性も「絶対ない」とは言いませんが、それをあてにして対策するのは愚行。
学習量が増える変わりに運の要素は減る
諸法令が入ってきます。
行政書士法の対応はさほど困ることはないかと思います(簡単とは言っていません)が、戸籍法、住基法がなかなか、、、。
反面、びっくり問題の絶対量が減る(はず)ので運予想は減ります。
努力量に応じた結果になりやすくなると考えて支障ないかと。
講座選択を間違えない。
ここで触れる話ではないのですが、来年からの変更を見据えて独学から乗り換えを検討している方が特に多いようなので触れておきます。
基本的に要点集約型の講座はリベンジ組には向いていません。
要点型は非常に効率の良い独学、半年未満で何とかボーダー付近に滑り込むためのものです。
また、記述抜きで残念な結果が確定してしまった方には、中上級・経験者向けはおすすめできません。
不安をあおりたいわけではないのですが、
ここ数年の傾向から「楽して簡単には受からせない」という試験委員の意思も感じます。
特に今年は、その意図をより強く感じるとともに、次年への布石であるとも感じます。
「○○だけで合格」のような、わかりやすいやり方は(精神的に)楽です。
ですが、これだけ情報が早い時代、多くの人が取る方法は対策されやすい。
憲法にしても、地方地自法にしても会社法が取りやすかったことも含めて、今年は独学受験生の手薄なところを狙い打ってきたと思いませんか?
最後に
受験された方にはいろいろ思うところもあるかと思います。
問題構成的に実力を出し切れなかった人のほうが多いかと思います。
記述待ちの方はじれったい日々を過ごすことになりますが、ひとまず全力で駆け抜けた2023年の行政書士試験お疲れさまでした。
長い期間をかけて勉強し、10人に1人の世界へ挑戦をする。
誰にでもできることではありません。
本当にすごいと思います。
内容はあくまで速報をもとに私見満載で書きなぐったものです。
あくまで個人の見解であることを繰り返し付け加えておきます。
そして、後日評価が変わることが普通にあります。
まだこの先何が起こるかわかりません。