模擬試験の「点数は気にするな」とよく言われます。
合格点を取れなかった人への慰めではありません。
仮に合格点取れていたとしても、100点にすら届かなくても模試の点数に大きな意味はありません。
私は模試で合格点をとったことは一度もありません。
そうは言っても、点数悪いとめっちゃ不安になるピヨ。
気持ちはすごくよくわかります。
でも、模試の点数は関係ない。
点が良くても、悪くても関係ない。
点数よりも大切なことを話していきます。
- 模試の得点は関係ない
- 点数より大切な3つのポイント
- 模試の結果を受けて絶対にやってはならない2つのこと
模試の点数は関係ない
模試の点数は気にしない。
点数が良くても、悪くても合格の可能性はあるのです。
模試で合格点を毎回取れていても、本試験で不合格になる人は毎年必ずと言ってよいほどいます。
逆に、私もそうしたが、模試では全く歯が立たなくても本試験で合格する人も毎年結構います。
模試の結果が良かった人
模試で合格点をとれるということは十分な実力がついているといってよいです。
勉強の方向性も間違っていないと自信につながったのではないでしょうか?
一つだけ確認してほしいことがあります。
正解した問題であったも、自信をもって答えを特定できていましたか?
2択にまで絞り込むことは、そう難しいことではありません。
なんとなくで正解になっている問題があるのであればそこが復習どころです。
迷ったという記憶が鮮明なうちに復習することを強くおすすめします。
点数が悪かった人
模試の点数が悪くても合格の可能性はある。
決して、慰めでも励ましでもありません。
勉強してきた、努力をしてきたという実績があるから模試を受けている。
勉強してない人が模擬試験を受けに行くわけありません。
点数は勉強量に正比例しません。
ゲームのレベルアップと同じで、一定の学習量を超えた時に一気に上昇します。
経験値をためている最中は点数が伸びません。
伸びないどころか、落ちることも珍しくありません。
正しい学習を十分な量こなしているのであれば、模試の点数は関係ありません。
可能、不可能の話ではなく、十分に合格可能です。
へこむ気持ちはわかりますが、へこんでる暇があったら勉強しましょう。
本試験の当日までにレベルアップできるようにコツコツと経験値積み上げていくしか方法はありません。
ゲームと違いレベルアップしても気が付かないし、油断したらレベルダウンするから厄介ピヨ。
模試で点数より大切なポイント3個
模擬試験を通して必ず注目すべきポイントが3つあります。
- 時間配分
- 集中力の持続
- 正解できた理由、間違えた理由
時間配分
時間配分をミスるとかなり不利になります。
実力も出し切れません。
時間配分を意識しながら受けるだけでも模試の価値はあるといっても過言ではありません。
- どの問題にどのくらいの時間を投入するか
- 解く順番
の2点が重要になってきます。
どの問題にどのくらいの時間を投入するか
注意してもらいたいのは、あくまで私の体験です。
模試を何回か消化して、自分に合った作戦を立てていく必要があります。
秒殺問題と投資問題
行政書士試験は3時間という長い試験時間です。
問題数が60問ですから1問あたり3分、ではありません。
3分以上かける価値のある問題は、
- 長文問題
- 記述式
- 多肢選択
- 現場思考型問題
時間を投入すべき問題が確実に存在する。
記述や文章理解以外の問題では時間を投入すべき問題か否かの判断をしながら解いていく必要があります。
逆に知識問題は秒で進んでいかなければ時間が足りない。
文章理解の時間配分
足切り回避のために文章理解での正解は3問中2問は必須、できれば3問取りたいところです。
一般知識に自信のある人ならともかく範囲が広く、奇問が目立つ政経社で得点を稼ぐことは勉強効率が悪いので、可能な限り文章をキープしたい。
文章理解は時間をかければ取れる可能性が飛躍的に高まります。
私は何が何でも文章3問取る必要がありました。
逆に行政法は時間がかからないため、文章だけで45分までなら時間をかけても足りるという作戦をとりました。
実際は本試験中の一般知識の出来次第で判断していく必要があるので、模試で体験しておくことが非常に重要になります。
記述式の時間配分
文章理解と同様で、個人的には記述1問当たり15分まで。
文章と合わせたら最大で試験時間の半分を6問に投入してでももぎ取るというのが私の作戦でした。
逆に言えば、択一を半分の時間ですべて終わられるレベルまで知識精度を高める必要があるという実感を得たとも言えます。
問題を解きだす順番
最初に受験するときは問題1から順に解きだす方が多いと思います。
時間配分を考えるうえで解く順番も重要になってきます。
- 記述の時間を十分に確保できない
- 文章理解に十分な時間を投入できず足切りのリスクが高まる
- 後半焦ってイージーミス
他にも様々な状況があります。
- 思考を必要とする問題は頭が疲れる前に処理し、ミスを減らす。
- 逆に記憶で対応できる問題は疲れがあっても機械的に処理できる。
模試を何度もこなすことで自分に合った順番を見つけることができます。
私の場合は、一般知識から解きだして、集中が高まってきたころに文章理解がきて、その後多肢選択、記述と進み問題1に戻りました。
実は記述の後も、民法、憲法、基礎法学、行政法、会社法の順番にしたかったのですが、そこまで細かくするとマークミスるので止めました。
集中力の持続
行政書士試験は3時間という長い時間です。
人の集中力の持続時間はそこまで長く続きません。
同じく生徒(中学・高校)で50分と言われており、その時間で授業時間が設定されていたりします。
話を戻しますと、3時間集中し続けることは正直難しいです。
そこで、どの程度で集中力が切れて、どうやって持ち直すのかこれを体感するために模試は非常に役に立ちます。
集中力の持続は個人差が大きいので、体験してみなければわからないのです。
「普段仕事で8時間集中してるから」
こういう人もいるかもしれません、
で・す・が、是非やってみてください。
まあ、全然違いますから。
そして、2回目、3回目と受験を重ねるたびに少しずつ自分の集中をコントロールできるようになってきていることに気が付くことでしょう。
それが残りの期間の勉強に大きな影響を与えます。
正解できた理由、間違えた理由
模試において結果としての点数に意味はありませんが、個別の問題でなぜ正解できたのか、なぜ間違えたのかを分析することは非常に大きな意味があります。
正解できた理由
大きく2つに分類できます。
- 自信をもって正解できていたか
- なんとなく正解したのか
すべての肢がわかるということではありません。
例えば次のような選択肢があるとします。
過去問既出かテキスト記載は「既出」と略
- 未出題
- 未出題
- 未出題
- 既出 ←正解肢
- 未出題
この時に自信をもって4だと断定できたか?
ということです。
自信をもって断定できていないのであれば、正解した問題であっても復習どころであるといえます。
覚えたつもり、理解したつもりになっていないか探すわけピヨね。
間違えた理由
間違いから学ぶことは非常に多いです。
なぜ間違えたのかの振り返りは学習効果が非常に高いのです。
ポイントは
- 過去問既出かテキスト記載の知識で対応できる問題であったのか?
- 何がわかれば解けた問題なのか?
大手の予備校模試では正答率を出してくれます。
表記は様々ですが、多くの人が取れた問題が取れていない場合、必ず理由があるはずです。
過去問既出かテキスト記載の知識で対応できた問題であったのか?
過去問既出かテキストに記載されているということは、わかっているべき知識であるということです。
その知識でそもそも解ける問題であったのか、否か。
まったく取らせる気がない問題も、模試、本試験問わずに存在します。
既出・記載問題を取りこぼしているならば、それは復習・補強をすべきところであるといえます。
何がわかれば解けた問題なのか?
- すべての選択肢がわからなければ取れない問題であったのか?
- 1肢わかれば取れたのか?
- 思考で何とかなった問題なのか?
特に一問一答形式の問題集をメインで勉強している人には重要です。
こういった分析をしていくことで、嗅覚が磨かれていきます。
模試の結果を受けて絶対にやってはいけない2つのこと
模試の点数でやってはいけないことは、この二つです。
油断する・なめる。
模試で何度も合格点を超えていると、油断したくなる気持ちもよくわかります。
何度も高得点をとれるだけの努力をすでにしてきているわけですから、その苦労は相当のものであったと思います。
安心感で一息つきたくなる気持ちもわかりますが、模試は模試です。
本試験ではありません。
残りの期間決して長くはありません。
しんどいのはよくわかります。
ですが、最後まで走りぬいてください。
先にも述べましたが、毎年必ずと言ってよいほど実力者が不合格になっています。
受験しない
こっちの方が大問題です。
模試で点数が悪かった人が、歯が立たないから受験しないと諦めてしまう。
かなり多いのです。
ですが、今からの時期が一番伸びます。
仮に今100点に届かない点数でも、本試験までに合格を狙う水準まで伸ばせます。
諦めた経験より、足掻いた経験
もし、我が子に見せるならあなたはどちらの姿を見せたいですか?
まだまだ諦めるには早いのです。