行政書士試験の勉強を進めていく中で非常に苦手意識を持っている人が多いのが民法ですよね。
民法に苦戦してこの時期焦りを感じている人も多いのではないでしょうか?
民法が苦手だという人はこの時期からでも試してもらいたい方法があります。
それは筋トレと同じように適度な負荷をかけつつ繰り返してやることです。
民法の学習にありがちな間違い二つ
ありがちな勉強法として初学者の方がいきなり行政書士試験用のテキストを熟読して過去問を解いてみて、撃沈する。
このパターンが非常に多いです。もちろん、それで四苦八苦しながらも突破できる人はいいのです。
でも、このやり方って、普段運動してない人がいきなりベンチプレスの重たいやつを上げるトレーニングをするようなもんで、苦しみながらでもやれる人は徐々に筋力ついて来ますが、やれない人は怪我したりしますよね。
つまり挫折が待っているわけです。
間違いが二つあるからです。
いきなり行政書士用のテキストはダメ
テキストでわかる人はテキストから入ればOkですが、基本的にテキストの説明はざっくりしていますのでわかりにくい。
そのうえ、慣れないうちは言葉が難しいのでさらに理解に時間がかかります。
つまり、民法が苦手な人にとって行政書士試験用のテキストは難しすぎるのです。
熟読しているから進まないの
もう一点は熟読してるから進まないのです。
民法はパンデクテン方式という(こんな名称覚える必要はありません)形式をとっていて、言葉同様これが民法を勉強しにくい仕様にしています。
これどういうことかといいますと中学校の数学でやった方程式に似ていまして、
ax+ay=z
みたいな式やりましたよね?
それを
a(x+y)=z
みたいにaをかっこでくくりだすじゃないですか?
このaが総則なのです。
なので、この総則の中にはxもyもzの要素も少なからず入ってくるわけですので、冒頭からしっかり理解して次に進むというやり方ではなかなか理解ができない。
ですので、細かい箇所まで熟読しながら勉強を進めていたら全く進まないまま時間だけが過ぎていくわけですね。
つまり重すぎるベンチプレスを無理やり上げようとしているのと同じ
行政書士試験用のテキストを熟読しながら勉強を進めていくことは、上がらない重さで筋トレをしようとしているのと同じで非常にきつい上に、けがのリスクも背負いながらの苦行に近いわけです。
筋トレについて詳しいわけではありませんが、人によって適度な負荷とトレーニングの回数があるはずなんですよね。
民法の学習は筋トレのように適度な負荷で適度な回数をこなす
民法が苦手だという人は思い切って難易度を下げてください。
- 超入門
- 入門
- テキスト
の順番で、テキストで難しいなら入門用の本を一冊読んでからもう一度テキストに戻る。
入門用の本でもいまいち理解ができないならば超入門用の本を読んでから入門用を読んでそれからテキストに戻る。
今の実力に応じた適度な負荷を見つけてそこからチャレンジしてください。
そんなことしてい間に合うのか?という疑問があるのは当然ですが、行政書士試験のレベルであればこれが一番早いです。
入門用も超入門用も読むのに時間はそこまでかかりません。
コツは、分野分野で戻るのではなく、入門書は一気に最後まで読み切ること。
超入門書、入門書を読み切ってテキストに戻るころにはある程度の筋力はついています。
わからないものを無理やりやるよりわかるところから、できる範囲で負荷をかけていく方が効率的なのです。
さらに、実はこの段階で2週は民法全体網羅しているわけです。あのパンデクテンの攻略法は反復なのです。
すでに、相続の最低限の部分であったり、錯誤の判例で出てきた債権者代位権であったり、不当利得返還請求って言われてもある程度は理解できますよね?
そこまで来てテキストであり過去問なのです。
テキスト、過去問、入門書をすでに自在に行きつ戻りつしながら勉強できる筋力がついているはずです。
そして次第に入門書すら必要なくなってきます。
テキストから問題へ、問題からテキストへ。
これはある程度筋力がついてないとできません。
適度な負荷で適度な回数でトレーニングをするから効果的に力が付くのです。
行政書士の受験だからと言って必ずしも試験用のテキストに固執する必要はありません。
サクサクと理解できるツールを使っていくことの方が実はとっても効率的であるのです。