2023年1月25日午前9時、2022年11月に行われた行政書士試験の合格発表がありました。
合格した人も、残念ながら不合格だった人も、誰しも何かしらの制約の中努力をしてきたことでしょう。
うれしくて、悔しくて涙を流す方も多く。
合格・不合格のどちらかしかない残酷な世界です。
結果を喜んでいる方もいれば、ショックを受けている方もいるでしょう。
2022年の試験を共に振り返りましょう。
受験予定の方も行政書士試験とはどんな試験なのか、雰囲気が掴めると思います。
2023年の予測や対策もお話していきます。
話の流れは以下の通りです。
✅結果の分析
➡2022年度行政書士試験はどのような試験だったのか?
➡各種データーから読み取れること。
➡難易度はどうだったのか?
✅合格者へのメッセージ
➡努力と犠牲によって得られた勝利
➡登録にかかわらず、自分で選べる権利を得た。
✅残念な結果になってしまった方へ
➡落ち込む必要はない。
➡原因を分析して。
➡リベンジも撤退も自由。
➡得たものは必ずある。ないとは言わせない。
✅2023年(令和5年)試験はどうなるのか?予測
➡大きく変わることはない。
➡択一が少し難しくなるかもしれない。
✅2023年試験に向けての対策はどうすればよいのか?
➡やるべきことは変わらない。
➡おすすめ講座とNG講座
この記事をきっかけに初めて来た方も多いと思います。
「そもそもお前はだれやねん?」
- 経済学部出身で法律は行政書士試験で初めて。
- 2017年:行政書士試験に独学で合格。
➡合格通知と得点表 - 2018年:ライティング、マーケティング、コピー力など各種スキルアップのため当ブログを開始。
➡試行錯誤の末、行政書士試験関連以外の記事を全削除し現在へ至る。ブログタイトル「岡島家の四方山話」今はまったく「四方山(雑多な、色々な)」をしていないのは開設当初の名残。
情報がそろい次第随時更新していきます。
試験結果の分析
試験結果の概要は以下の通りです。
- 申込者数 60,479人 (前年比 -1.390)
- 受験者数 47,850人 (前年比 -20)
- 受験率 79.11% (前年比 +1.74)
- 合格者数 5.802人 (前年比 +449)
- 申込者数に対する合格率 9.59% (前年比 +0.99)
- 受験者数に対する合格率 12.13% (前年比 +0.95)
- 合格者平均点 197点 (前年比 -1)
最も気になるであろう合格率は?
合格率は12.13%
昨年から+0.99ポイントの上昇となった。
12%台は平成30年以降5年ぶり。
平成28年以降、合格率10%を下回ってない。
合格率は気にしない
合格率が20%あったとしても合格は合格。
他の年と比較して劣るものではありません。
合格率が仮に8%であったとしても、今年同様12%であったとしても(リベンジするのであれば)次の試験に向けてやるべきことは変わりません。
平成14年の19%を期待してはいけません。
反対に、試験制度の改正が予定されているわけでもなければ、1万人を超えるような合格者を出し過ぎた年でもない。
そのため、揺り戻しで大荒れであった平成15年・17年のような合格率2%におびえる必要もありません。
マクロ的な分析では意味があるのかもしれませんが、あなた個人が合格を目指すうえで(合格率の少しの差は)大きな意味を持ちません。
合格者平均点
- 平成30年、197点
- 令和元年、196点
- 令和 2年、195点
- 令和 3年、198点
- 令和 4年、197点
合格率同様、合格者平均点も197点と平成30年と同水準。

どの年も似たような点数になっていることに違和感を感じますよね。
絶対評価の試験でここまで平均点がそろうことが不自然であり、記述で調整しているという話の一つの証でもあります。
一方で、合格者の方は難易度にかかわらず安定した実力者が多いことも意味します。
合格者数
5.802人と2年連続の5千人超え。
2年連続で5千人を超えたのは、平成24・25年以来およそ10年ぶりのことになる。
申込者数がわずかに下がるも値上げの影響から見ればむしろ増加?
平成30年を底に、令和に入り伸び続けていた申込者数がわずかながら前年を下回りました。
とはいえ、令和2年より多く、令和3年より少ない。
人数 | 前年比 | |
令和4年 | 60.479 | -1.390 |
令和3年 | 61.869 | +7.022 |
令和2年 | 54.847 | +2.457 |
令和元年 | 52.368 | +1.460 |
令和3年と令和4年の大きな差は受験料の値上げ。
7.000円から10.400円へと30%近い値上げの中で、申込者数が6万人を維持している点からみても、行政書士の人気は上昇傾向であることがわかる。
受験率の上昇も値上げの影響?
受験率は前年を上回り、申込者数が1.390人減少しているにも関わらず、受験者数は-20人。
ほぼ、前年と同じ。
受験率は
- 2022年79.11%
- 2021年77.37%
- 2020年75.99%
と増加傾向。
申込者減少・受験率上昇から読み取れること
- 値上げの影響
- 質の向上
受験率向上は値上げの影響?
受験料の値上げに伴い、いわゆる「にわか」が減少したと考えられ、
受験率の向上から、全体のレベルがわずかに上昇の可能性がある。

端的にいえば、受かる見込みないし、高いからやめとくか。
高い受験料払ったのだから、もったいないからもう少し頑張って受験しよう。
と考える層がそれぞれ増えたということピヨね
今回に関しては、受験者数がほぼ同数であることから、影響はないとみてよい。
しかし、次の試験ではわずかに影響がある(全体のレベルが向上する)と考えて対策したほうが良い。
とはいえ、受験率80%を大きく超える予想はしにくく、大きな変化は考えにくい。
2022年行政書士試験はどのような試験だったのか?
不合格の方には気に障る言い方かもしれませんが、特に難しいわけではなく、平均的な結果であったといえます。
昨年(2021年)は択一が取りやすく、記述で厳しい採点がなされた年でした。
一昨年(2020年)は逆で、記述がかなり甘い採点でした。
結局、記述でバランス調整を行っているとみるのが妥当。
勘違いしないでいただきたいのは、平均的な難しさは行政書士試験レベルにおいての話で、一般的な平均を意味しません。
また、年ごとの易しい・難しいの差も大きいわけではなく、択一1問程度の差でしかありません。
100点満点の試験に置き換えると、1~2点の差でしかないのです。
その小さな差の中で、記述の採点が大きく変わっています。
これは、合格点付近に人がとても多いことを意味しています。
合格者された方、おめでとうございます。
見事に合格を勝ち取った方、本当におめでとうございます。
人生の中で泣くほど喜べることはそう多くない。
心から喜べるのは、それに見合った努力をしたからです。
今後、すぐに登録するのか、他資格に挑むのかそれぞれだと思いますが、今日の感動は忘れられないものであると思います。
ちなみに私は試験当日の夜に合格点を超えたことがわかっていましたので、記述待ちでもやもやした期間を過ごすことはありませんでした。
それでもマークミスや解答のずれ、合格点の引き上げ(冷静に考えてあるわけないのですが)等ないかの不安はあり、合格確定したときはかなりうれしかったのを今でも覚えています。
試験当日の自己採点で190点を超えていたのでその時は衝動で叫びました。
努力と犠牲で勝ち取った勝利
法学ガチ勢を除いて、合格をされた中で「楽勝でした」という方はほとんどいないと思います。
中には複数年の苦戦の末に勝ち取った方も多いことでしょう。
本当におめでとうございます。
遊びたい中、休みたい中、人が娯楽で楽しんでいる時に勉強をコツコツと積み重ねてきたことでしょう。
直前期は無理を重ねた人も少なくないと思います。
中には、仕事を辞めて専業受験生になった方もいるかもしれません(やってはいけないことですが)。
多くの何かを犠牲にして、多大な努力の上に今日の合格があるのです。
本当におめでとうございます。
登録しなければ意味がないわけではない。選択肢が増えたという事実
まれに、「行政書士試験に合格しても意味がなかった。」という方がいますが、本当にそうでしょうか?
確かに、登録しなければ行政書士と名乗ることはできません。
しかし、合格に有効期限があるわけでもありません。
いつでも登録可能です。
「意味がなかった」という方は、「登録する」という選択をしなかっただけの話です。
そして、登録できる権利を手放しているわけでもありません。
「しない」という選択をできること自体に価値があり、その道があること自体に意味がある。
選択肢が少ないと追いつめられることも珍しくはありません。
適度な数の選択肢は精神的なゆとりと自信になります。
今日の勝利はあなたの人生に(直接感じることは少ないかもしれないが)大きな価値をもたらすことになるはずです。

合格以降、仕事ができるようになった、モテるようになった、日常が楽しくなった。
こんな嘘みたいな話もあったりするのです。
まるで怪しい壺のようですが、これも選択肢が増えたゆとりと自信という点からみれば何も不思議なことではありませんよね。
副次的な価値ではありますが、この副産物の影響が思ったより大きい人も、大勢いると思います。
すぐに実感できるわけではないのですけどね。
残念な結果になってしまった方へ
合格・不合格しかない残酷な世界です。
10人に1人程度しか受からない世界です。
2・3回の挑戦など当たり前の世界です。
落ち込む必要はない
今回残念な結果になったとしても、落ち込んだり、自分の能力に疑問を持つ必要はありません。
とはいっても、凹みますよね。
私は負けから学ぶことはとても多いと考えています。
だからこそ、一発合格に価値はないといっています。
本気で挑んだからこそ悔しい。
真剣だったからこそつらい。
いい加減に、適当に記念や冷やかしで受けた人は大した痛みは感じません。
この不合格が痛ければ痛いほど、どこかの未来で必ずあなたの力になるはずです。
原因の分析は必ず
リベンジするにしても、撤退するにしても原因の分析だけは必ずしてください。
今までの挑戦を無駄にしないためにも、きついとは思いますが、なるべく早めにお願いします。
きつい言葉になりますが、「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」です。
量か、質か、習熟度か、様々あると思います。
リベンジするも撤退するも自由
冷たく感じるかもしれませんが、やるのも、やめるのも自由です。
個人的には、1度や2度なら挑んでほしいのが本音です。
2~3回目で合格する方は珍しくもなんともありません。
とはいえ、あの直前期のつらい日々をまた過ごせと言えるかというと・・・・・・。
「やり切った、出し切った」というのであれば撤退はありです。
そうでないのであれば、今年の試験まで300日を切っています。
やり切ってみませんか?
簡単なことでないのはわかっています。
つらい日々が続くのもわかっています。
なので、引くも、進むも自由です。
一方で期限を決めて、すっぱっと損切りできるのも能力です。
固執せずに切り替えて次に向かうことも誰にでもできることではないからです。
得たものは必ずある。ないとは言わせない。
この試験に挑んだ期間を無駄であったと思うことだけはやめていただきたい。
資格そのものは得られませんでしたが、得たものは必ずあるはずです。
今日まで確定しなかったのは記述の採点次第であったからです。
多くの人が、この資格を欲しいと考え、教材を手にします。
そのなかで、申込まで勉強を継続できる人はほんの一握りです。
さらに、1万円を払い申し込んでも5人に1人は受験会場に来ません。
そして、記述次第で合否が決まる人はさらに絞られます。
あえて避けていた表現でいえば、「おしくも」なのです。
働きながら、勉強を継続するのは並大抵のことではありません。
とても、すごいことです。
さらに、今日この日までに多くの壁をすでに乗り越えています。
残るは壁は「合格」の二文字だけです。
努力も継続もでき、一定以上の思考力と理解力がないとここまでたどり着くことすらできません。
これは決して(世間的な)平均的な能力ではできないことです。
あるいは、この勉強を重ねていく中で芽生えた能力です。
もちろん、上には上がいます。
きつく、苦しい勉強期間を過ごしてきたことが結果だけですべて無駄になることはありません。
目には見えないかもしれません。
今は実感ないかもしれませんが、あなたの中で必ず力になっているはずです。
2023年(令和5年)試験はどうなるのか?予測
今年の試験はどうなるのでしょうか?
未来のことなので外れる可能性はありますが、今より易しくなる可能性はまずありません。
というよりも、易しくなる前提で対策をするメリットが何もありません。
ここ数年、少し難しくなってきています。
なぜか、
- 受験生向けコンテンツの爆発的増加
- 予備校や講座の競争が激化して、品質が向上している
- 受験者数の増加
受験生向けコンテンツの爆発的増加
特に動画コンテンツが爆発的に増えており、だれでも利用できるようになっています。
万人が利用するため、受験生全体のレベルの底上げになり難易度を押し上げます。
もはや知っていて当たり前の世の中です。

内容的には良いものがたくさんあり、調べるには非常にありがたいです。
とはいえ、メイン利用はおすすめできません。
内容の問題ではなく、周辺の「おすすめ動画」に勉強以外の誘惑が多すぎます。
あれは、視聴履歴や検索履歴から興味を引くものが選ばれていますので、誘惑に負けずに継続するハードルが本のみの独学より何倍もハード。
予備校、通信講座の競争激化
かつて行政書士は今の倍とまではいきませんが、かなりの人数が受験していました。
ここ数年増えてきているとはいえ、合格率一桁の時代ほど受験生が多いわけではありません。
(令和4年47.850人・平成15年81.242人)
そこで、各講座が受験生を取り合うわけです。
この競争が講義や教材の品質を押し上げています。

一定以上の成果がないとあっという間に淘汰されるピヨ。
良い評判は中々広がりませんが、悪い評判が広がるのは早いですからね。
受験者数の増加
長く減少傾向であった行政書士の受験生ですが、令和に入り増加傾向が続いています。
今年は値上げの影響等で微減ですが、それでも全体的な流れで見れば、増えてきています。
受験生が増えるほど、合格率が下がりますので内容を難しくする必要があります。
2023(令和5年)試験対策は?
やるべきことは変わらない。
独学で合格も変わらず可能性。
ではやるべきこととは何かといえば、「多くの人が取っている問題を取りこぼさない」です。
もちろん、問答無用で高得点を取れればよいのですが、5人に1人しかわからない問題と、2人に1人わかる問題を取るための努力はどちらが効率的ですか?という話です。
詳しくはこちらをご覧ください。

当然、相応の対価を支払った方が確率は格段に上がります。
先にも述べたように、各講座がしのぎを削って価格に見合った価値を提供しています。
目標は合格者平均点、結果的に合格点ぎりでも
この時期からの、特にリスタートの方が目指すべきは合格者平均点です。
200点を目標に悪くても180点で滑り込むのが理想の形です。
勝つべくして勝つのです。
そのためにはやるべきことが明白で、原因や対策がはっきりしている必要があります。
現状を分析してみて、
- 今後の対策がわからない。または学習の質に問題があった。
- 今後の対策はわかる、質にも自信がある。しかし、勉強量の確保が難しい。
①対策がわからない、学習の質に不安がある、問題がある。
これらの方は予備校系講座の受講を強くおすすめします。
ほぼ毎年、「講座を受講してみて自分がいかに理解できていなかったか身に染みた。」という声がとても多いです。
私も、冒頭の自己紹介でもお話しした通り、合格済みなのに講座を受講させていただきました。
その感想は「まるで異世界」です。
恥ずかしながら、間違って覚えていたところも一つや二つではありませんでした。

では、どこが良いかというと状況(今の進捗や実力)によってかなり変わってきます。
また、NG選択もありうるので後ほどお話しします。
②質には自信がある、対策もわかる。でも、時間が厳しいという方
仕事、家事、育児、介護などの時間的な制約の中で勉強時間を捻出するのは簡単なことではありません。
いかにタイムマネージメントをするかが肝になります。
いかに隙間時間を見つけるかで、勉強時間は爆発的に増えます。
机に向かう時間だけが勉強できる時間ではありません。
効率は落ちますが、耳学を試してみてはいかがでしょうか?
条文の音読や、講義、テキスト音読を録音しておくでもよいでしょう。
洗い物をしながら、お風呂に入りながらなど、少しの時間でも振り分けることができます。
一日単位で見れば小さな小さなプラスですが、積もればかなりの差になってきます。
講座を受講するのであれば、スマホ学習が充実している、スタディングや資格スクエアがおすすめです。
ある程度理解はできているが、習得不足であれば隙間時間強みがあるに学びやすいスタディング行政書士講座。
基礎力に不安がある場合、総合学習が可能で、隙間学習にも効果的な資格スクエア行政書士講座が向きます。
特に資格スクエア行政書士講座は2023年最注目です。
一言でいうと、後発の強みを生かし、多くの講座の良いところを吸収。
弱点は知名度と、新規ゆえの実績。
おすすめ講座とNG講座
最後に、リベンジされる方が選んではいけない講座とおすすめの講座を紹介します。
要点だけになりますが、
●過去問やりつくした(と自分で思っている)
➡要点集約型講座、入門講座はNG
●基礎力に不安があるけど、経験者だから
➡中上級コースはNG
●合格までもうちょっとだった、今年は記述抜きで合格したい
➡要点集約型はNG
過去問はしっかりやった(と思っている)人が選んではいけない講座
過去問はしっかりと学習したが結果が出なかったという方は、要点型と予備校型入門コースはおすすめできません。
理由は、どちらも過去問学習がメイン。
前提として過去問学習はとても大切です。
ですが、吸収しきれていない可能性があります。
答えを覚えてしまっている。
暗記と理解が混同しているなどのケースが考えられます。
この場合、同じことを別の角度で問われたときに答えることが難しくなります。
だとすれば、また過去問だけの学習に絞ってしまうと同じことを繰り返す可能性があります。
そこで、同じような内容を別の角度から、他の問題を使ってどこがわかってないのかを知り、そのうえで理解してゆくのが効率的だと考えます。
おすすめは、アガルート中上級総合カリキュラムで、他資格問題で山のような演習量です。
ちなみに独学で他資格問題集を使うことは全くおすすめできません。
詳しくはこちらから
基礎力に不安があるけど、学習経験者にあたるから中・上級でいいよね? だめです
基礎力に不安がある場合、経験者向けクラスはおすすめしにくい。
先ほどの場合とは異なり、基礎力が不安であるならば重点的に学習すべきは過去問です。
おすすめは予備校系の入門講座になります。
基本的に、予備校系の入門クラスは単体で合格者平均に十分に到達できるだけのスペックがあります。
特におすすめは
とはいえ、記述次第までは来たのだから入門では物足りない。
という方には、入門以上中級未満の伊藤塾 行政書士合格講座 アドバンスコース
名前こそ経験者向けですが、いい具合に中間です。
資格スクエアにはスマホ学習で一歩勝り、サポート面は伊藤塾が一歩勝ります。
非常に他社の特徴が良く出ていますが、触れている人はあまりいませんよね。
- アガルートは、(特に民法は)入門でそこまでやるの?という範囲まで学習できます(飛ばすこともできるためカスタム性が高い)
- 資格スクエアは、先発講座の良いところをこれでもかと取り入れ、隙がない。
- 伊藤塾は(合格後も見据えた)手厚いサポートと、基礎よりでかつ経験者向けのリベンジにバランスの良いカリキュラム。
など、各企業・各コースによって特徴が大きく変わっています。
ひとくくりにランキングでおすすめできるようなものではないのですけどね。
とはいえ、考えすぎると選べないので、サンプルを見て気に入ったものを選べばよいと思います。
内容的に違いはあるが、どれも合格平均に到達するに十分な性能です。
合格までもうちょっとだった、今年は記述抜きで合格したい。だったら、要点集約型はNG
要点集約型講座、(フォーサイトやユーキャン)は再受験生にはそもそも向きません。
ゴールが記述次第のラインに設定されているからです。
特に、170点台の不合格で、今年の試験を記述抜きで合格に持っていきたい人にとって、非常に不向きです。
逆に、初学者がリタイアせずに半年程度で一定以上のレベルを目指すのには、適しています。
去年の教材は使えますか?新しく受講しなおす必要ありますか?
2023(令和5)年の本試験では法改正があります。
特に民法の共有と相隣関係に関しては、わりと出してくる範囲ですから対策が必要になります。
とはいえ、改正の量自体が多いわけではありませんので、YouTube等の動画コンテンツで解説がされることだと期待しています。
この点を自力で補完できるのであれば、今年の教材を再活用しても問題ないと考えます。
もちろん、可能であれば新しいテキスト・問題集、今年の講座を受けたほうが良い。
絶対に新しいものでないとダメかと言われたら、去年のものなら、補完が前提で使えなくもない。
他におすすめの講座ありますか?
行政書士講座には多くの企業が参入してきています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
