行政書士に合格するのは独学でも可能です。
まずはここからです。なぜかというと私がそうだから。
別に自慢したいわけではありません。
誰でも独学で合格可能な試験だと合格したからいまだからこそ思うわけです。
まず結論から言います。
高いモチベーションを維持できれば合格できます。
「は?それだけ?」
と思う人、思わずブラウザを閉じそうになった方も、すでに閉じちゃった方もいるでしょう。
でもね、すごく大事な話ですので、貴重な5分間ほど私にください。損はさせませんから。
行政書士試験が独学では無理だといわれる問題の本質はモチベーションの維持が難しいことだという真実があるのです。
独学だと無理だという話は割と多いです。この話詳しくすると話がずれるので別の記事にしますが、無理だといわれる要素は範囲が広い、合格率が低い、そもそも難しいなどいくつかあると思います。
全部正論です。
ですが、もっと本質的なことを言えば、モチベーションを持続させることがめちゃくちゃ難しい試験である。これが、問題の本質なのです。
期間を区切るとか、受験回数を制限するとかそういう縛りがあれば別です。
「なにがなんでも一か月で合格するんだ」って初学者の方がいくら期間限定のやる気を出したところでさすがに無理ですよ。
ですが、半年~1年程度 「絶対合格するぞ」ってやる気を維持できれば独学であろうと、法律のほの字も知らなくても、合格は可能です。
一応言っておきますと、やる気はあるけど勉強はできなんだよな。って話はなしね。
勉強しないのはやる気ないのと同じだからね。
やる気があって、試験の合格が必要な資格である以上、やる気は勉強にぶつけるしかないのですから。
モチベーションが高い時の自分を振り返ってください。
では、なぜモチベーションが高いと合格できるのか?
これは、実はすごく単純で何でもいいのですけど、モチベーションが高い時の自分を思い出しください。
例えば、家事なんかだとわかりやすいかな。
掃除とか顕著ですね。やる気に満ち溢れているとき、掃除機をかけるとか日常的に行われている部分をこなしつつ、さらに窓磨いてみたり、エアコンのフィルター取り外してみたり、冷蔵庫の隙間の埃とってみたり、しますよね?
料理はどうでしょ?
やる気のあるなしで作る品数、手間のかけ方全然違いますよね?
やる気の有無が顕著に表れます。
何が言いたいか、やる気の有無、高低で行動が大きく変わるってことを言いたいのです。
じゃあ、勉強するときもモチベーション高い方が良いに決まってますよね?
やる気があるときは勉強も楽しい、楽しいというより苦痛でない。
充実感すら感じるわけですね。
すると、当然のように
その分集中もできるし、覚える速度だって段違いに違ってくるわけです。
モチベーションの維持が難しい理由
ただでさえ、仕事終わってから自分の時間を削って勉強に長期間取り組むことは難しいことです。
実際に、あなたの周りの大人で仕事のほかの勉強をしている人とって何割いますか?
ほとんどいませんよね。1割いればいい方です。そのくらい、今の日本人は就職してから勉強していません。もちろん、仕事で必要だとか言う理由であれば別ですが、どっちかと言うとそれは仕事に近い色ですよね。
そのうえさらに、この行政書士試験ではやる気の維持が非常に難しいといえます。
大きな理由は雑音がすごく多い。
- 食えないとか、儲からないとか、廃業だらけだとか、仕事がないとか、まあいろいろ言われてます。
- 世間の認知度も高くはありません。多くの人は司法書士と行政書士の区別なんてついてません。そんなもんです。
- 独学では無理だという意見も多いのです。
こんな状態で、合格レベルまで独学で勉強を積み重ねていくとか相当の精神力がないとそもそも無理であることは想像できると思います。
それでもやるんだ、おれは独学でこの試験を突破するんだ!
っていう熱い方に私がやっていたモチベーションの維持の方法をお伝えしようと思います。
モチベーション維持のため、私が実際にやっていたこと
それは、妄想と夢物語ですね。はい、誰にでもできますね。そして簡単です。
その割に効果は高いですよ。
妄想、未来の自分を具体的にイメージせよ。
なんか、自己啓発セミナーとかで言われてそうですが、同じだったらごめんなさい。
とはいえ、そんな大それたことではないのです。
そもそも、資格を取ろうと思ってる時点でなにかしらかなえたい、変えたい何かがある訳でしょ?何もないのに受けようなんて人はほとんどいないわけです。気が付いてるかどうかの差はありますけどね。
その何かを具体化できるなら具体化してイメージとして持つ。
こういうとややこしいですけど、例えば事務所の名前何にするかとか、
業務はなにをしたいとか、報酬をいくらにしたいかとか、そのためにどんな勉強をすればよいのか、事務所はどこにするか、内装はとかいろいろありますよね。
よく予備校だの講座だので年収1000万も可能とか言われてます。誇大広告だとか、資格商法に騙されてとか言われますが、統計でも10人に一人はそのくらい稼いでるわけですから、あながち嘘や誇大広告とはいえない。
そして、それを能天気なまでに信じてもいいのです。合格するまではですけど。
強く信じて疑わないくらいまで強くイメージできれば試験勉強は苦痛ではないのです。
考えてみて下さい、日本一のすし職人に俺はなるんだ!
っていう人が魚のさばき方で止まりますか?3枚におろせないんです、って挫折しますか?
実際はさばくのにかなりの習練が必要でしょう。ですが、それは受験勉強と同じだと思いませんか?
夢物語、夢を人に語ろう。
中々気恥ずかしくできないかもしれませんが、私の場合妻のあいによく話していました。例えば、あいは幼稚園の先生をしています。幼稚園でなりの小さないじめの芽を見つけては摘んでいるそうです。「行政書士にもいじめの相談受けてる先生いるんだよ」ってことろから、じぶんだったらどうしたいとかこうしたいとか、現実的に可能かどうかは今の段階では問題ではありません。
とにかく、話しましょう。なぜこの資格が欲しいのか、合格後どうしたいのか、などなど話す以上言葉にして伝えます。言葉にすればイメージも具体的になってきます。
受験生の時点で現実的に可能か不可能かはどうでもいいのです。そんなもん、合格後に突き詰めて考えていくべきことです。もちろん現実的に越したことはない、リアリティーのあるぶんイメージはより強く具体的になるわけですからね。
ちょっとした考え方で効果は変わる。
おまけにもう一つだけやる気の維持に効果的なのは、
「今日は2時間も勉強した。」
「今日は2時間しか勉強できなかった」
この違いわかりますか? この違いが大きな意味を持つのはこの先の言葉なのです。
この2つの言葉の後に「だから明日は○○○」
わかりますよね?
時間的な制約は必ずしもマイナスではなく、とらえ方で高い効果を発揮することもあるのです。
受験生の頃は意識してやっていたわけではなかったのですが、合格したいまになって、かつ情報を発信するようになって、「自分のやっていたこの行動はやる気の維持向上に役に立っていた。」ってだけの話です。
最初から、やる気を維持するために意識してやっていたわけではないのです。
危険性が一つだけあります。やる気あり過ぎると深入りしすぎて範囲が終わらない。
やる気の維持は独学で試験を突破するためにすごく大切な要素です。
しかし、一つだけ落とし穴があってですね、
やる気があり過ぎて、細かいところまで掃除したくなるように、細かいところ、低頻度のテーマに深入りしたくなってしまうのです。
行政書士試験の迷宮と呼んでます。
目標を見失わないように、時には客観的に自分の進捗を振り返ってください。
とはいえ、独学はその性質上どうしても効率で劣ります。
ノウハウと経験を蓄積し何人も合格に導いた講師が初学者の人が独学でやる学習と効率が同じわけがない。考えれば当たり前の話です。
やる気の維持や学習の効率化を求めるならばプロの力を借りるっていう選択肢も当然ありですね。
プロの講師はモチベーション上がるように葉っぱもかけてくれますしね。
この記事を書いた人
岡島 真